森のバースデーリース

昨年の11月から、1月初旬にかけて、
第2回 KOBELCO森の童話大賞
の小学生の部
金賞作品「森のバースデーリース」の挿絵を描くため、
ずっと作品と向き合ってきました。
どんな思いで書いたのか?その思いを伝えるための挿絵。
絵本の挿絵の場合は、個性も必要ですが・・・
文を邪魔するほどの個性があってもいけない。
その文を最大に生かすことのできるイラスト。
どう表現すれば、この絵本の世界に引き込むことができるのか?
悩みながら、描き上げた2ヶ月でした。

この第2回 KOBELCO森の童話大賞は、
未来を担う子どもたちが、森に興味を持ってもらうためのものです。
ですから、描く時にも、空想の森ではなく、場所を設定し、
そこに存在する動物。花や木々をきちんを調べた上で描きます。
金賞作品「森のバースデーリース」は、タイトルの通り、
小さな女の子が、お母さんのお誕生日に、
バースデーリースを作るというお話で、森の動物たちと出会い、
森の中のもので、できたリースです。
花かんむりからスタートするので、まずは、どんな花にしようと悩みました。
そこで、紫色がきれいなノコンギクと設定しました。

授賞式では、金賞作品は、絵本の原画を投影しながら、
私の朗読により、完成した挿絵の発表となります。
受賞者の子どもたちは、そこではじめて、私の挿絵を見るわけですが・・・

表彰式が終わったあと、小学生の部の金賞の国丸明梨さんから、
素敵なプレゼントをもらいました。
それは・・・
お母さんと一緒に、クレイ粘土で作った「森のバースデーリース」でした。
私が、描いたリースとそっくりなので、本当にびっくりしました。

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私の仕事は、絵本を描くこと イラストを描くことです。
その絵本やイラストが完成したとき、
いつも誰かに、「ありがとう」という言葉をもらえる
本当に素敵な仕事です。

イラストレーターとして、絵本作家として
とても未熟な私に、お仕事をいただけることに、感謝せずにはいられません。
本当にありがとうございます!

この森のバースデーリースも、私にとって宝物です。
明梨さん ありがとう
大切にさせていただきます。

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