森の童話大賞(小学生の部)の金賞作品が、
鶴田さくらさんの「ぼくたち、ふんばってるんだ」に決まり、
その絵本制作に追われ、忙しい日々を過ごしております。
鶴田さくらさんは、苔が大すきだそうで、
こちらの金賞作品は、主人公が苔です。
そのため、いろんな苔を描くことに苦労しています。
苔に関する本も、結構少なくて・・・情報が足りませんでした。
苔を探しに、森林植物園に足を運んでみたりもしました。
それでも、まだ疑問点が多く、とても悩んでいました。
そこで、森の童話大賞の審査員のひとりである 服部さまに、ご相談に乗っていただいたところ
苔を専門に研究しておられるDさまをご紹介いただき、
ご好意で、直接会って、お話を伺える日をセッティングしていただきました。
先日 大阪で、打ち合わせをしてきたばかりです。
Dさまは、私が気になる疑問点にも、すべて答えてくださり、
わざわざ参考になるだろうと、苔を採取し、プレゼントしてくださいました。
本当にありがたい話です。
森の童話大賞の事務局さま・服部さま・Dさま 本当にありがとうございました!
持ち帰った苔たちは、我が家の水槽に収まりました。
目の前に資料があるという 喜び
これで・・・リアリティーのある いい絵本が描けるというもの。
森を伝えるための絵本なのだから、嘘があってはいけない。
リアリティーを突き詰めながらも、その中にオリジナリティーを加えることができる
いい絵本にしようと試行錯誤しています。
やはり 仕事は、いろんな人の力が合わさって、できるものですね。
この絵本に、たくさんの人の力があってできたこと
私は、挿絵を担当した一人にすぎないこと。
それを授賞式で伝えることができたらいいなぁと思ってみたり
そんなわけで、本日 表紙を含めた下書き12枚揃いました。
今週より、着色に入ります。
苔が主人公ということで、かなり繊細な描き込みのあるボリュームのあるイラストばかりです。
かなり時間もかかりそうだし、表現の仕方に悩んでいる部分もありますが、
納期に遅れないよう全力で頑張りたいと思います。